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低用量ピルの料金比較と避妊目的以外の超低用量ピルの違いを伝授
低用量ピルとは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という女性ホルモンを低用量で配合するホルモン合成剤です。
経口避妊薬として毎日同じ時間に1錠ずつ飲むことで排卵を抑制し、99%以上の避妊成功率を発揮します。
当記事では、1ヶ月あたりの低用量ピルの料金相場と薬代、診療代などの諸費用、保険適用で安くなることはあるのかなどの疑問を解決します。
また、低用量ピルの避妊やPMSへの効果、薬の種類を詳しく解説しています。
低用量ピルを飲み始める前に、最低限抑えておくべきポイントを学べます。
低用量ピルは何のために飲む?低用量ピルの基本

低用量ピルは避妊効果に加えて生理痛やPMS症状の改善効果があり、生理の苦痛に悩む女性に常用薬として使われています。
ピルの種類のうちエストロゲンの含有量が50μg(マイクログラム)未満のものを「低用量」と分類され、高い避妊効果のまま体への副作用を抑えた薬が低用量ピルです。
現在国内で一般的に「ピル」と呼ぶ薬は、ほぼ低用量ピルのことを指しています。
低用量ピルとはどんな薬?
- 2種類の女性ホルモンを配合した「飲む避妊薬」
- 毎日1錠ずつ飲み、生理や排卵をコントロールする
- 低用量なので副作用を抑えられる
Point
- 避妊成功率 99.7%
- 生理痛やPMSの改善に◎
- コンドームによる避妊が不安な方に
低用量ピルの避妊効果と初期に起こりやすい副作用
低用量ピルの主な効果は避妊ですが、ホルモンバランスが安定する相乗効果で生理痛が和らいだり、生理前の腹痛や倦怠感、気分の落ち込み、ニキビや肌荒れが軽減されたりなど、生理にまつわる不快な症状の軽減にも期待できます。
ただし、低用量ピルを飲み始めた初期には副作用の症状が現れることがあるため注意しましょう。
薬が体に慣れるまでの間3ヶ月目ごろまでは、吐き気やむくみ、不正出血といった初期症状が出やすい時期です。
また、低用量ピルを飲み続けることで血栓症という病気のリスクがわずかに上昇するため、服用の際には効果と副作用の理解が必要です。
低用量ピルの効果と副作用
効果・避妊 |
|
---|---|
副作用・吐き気 |
|
血栓症のリスクの観点から、低用量ピルを服用できるのは初潮を終えた方(およそ10~12歳)から35歳までの喫煙者、または40歳までの非喫煙者のみです。
未成年者に処方する場合は親権者の同意書を必要とするクリニックがほとんどのため、低用量ピルを購入する際は必ず医師の診察を通してください。
そもそも日常をきたすほどの生理痛や嘔吐、頭痛に悩まされている方は月経困難症の可能性があるため、より副作用を抑えた超低用量ピルの服用を検討してください。
ピルによる効果や副作用の詳しい内容は、以下の記事で解説しています。
低用量ピルと超低用量ピルの違い
低用量ピルの仲間で、さらにエストロゲンの含有量を20μgにまで減らすことで副作用を軽減した超低用量ピルが存在します。
超低用量ピルは月経困難症や子宮内膜症の治療薬で、避妊効果はあるものの試験結果が認可されておらず、避妊目的のピルとしては処方できません。
低用量ピルと超低用量ピルの比較
低用量ピル | 超低用量ピル | |
---|---|---|
製剤名 | 低用量経口避妊薬 (OC:Oral Contraceptives) |
低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤 (LEP:Low dose Estrogen Progestin Combination) |
含有成分 | エストロゲン30~35μg + プロゲステロン | エストロゲン20μg + プロゲステロン |
使用目的 | 避妊 | 月経困難症や子宮内膜症の治療 |
効果 (※) |
避妊 月経痛やPMS症状の緩和 生理不順の改善 ニキビや肌荒れの改善 |
避妊 月経痛やPMS症状の緩和 生理不順の改善 ニキビや肌荒れの改善 ※避妊効果はあるが、試験結果が承認されていない。 |
服用初期の副作用 | 吐き気、むくみ、頭痛、倦怠感、不正出血、乳房の張りなど | 吐き気、むくみ、頭痛、倦怠感、不正出血、乳房の張りなど |
健康保険の適用 | 対象外 | 対象内(診察結果による) |
薬名 | ・アンジュ ・トリキュラー ・ラベルフィーユ ・マーベロン ・ファボワール |
・ルナベルULD ・フリウェルULD ・ヤーズ ・ドロエチ ・ヤーズフレックス ・ジェミーナ ・ダイアン |
※効果や副作用は薬の種類により少しずつ異なります。
よく似ている2種類のピルですが、違いは薬の使用目的です。
医師から月経困難症や子宮内膜症であると診断された場合は超低用量ピルが処方され、健康保険が適用される場合もあります。
現状のオンラインクリニックやオンライン診療サービスにおいては、保険が適用とならない自由診療が中心です。
超低用量ピルの取り扱いがあっても保険医療を扱っていないクリニックでは自費での扱いになるため、購入の際には注意が必要です。
低用量ピルの薬一覧とそれぞれの違い
国内で処方できる低用量ピルの薬はジェネリック医薬品を含めて17種類あり、そのうち1種類を選んで服用します。
低用量ピルの種類のうち、おすすめなのは第2世代~第3世代に開発された低用量ピルです。
世代別による低用量ピルの分類

低用量ピルは開発された時期によって「世代」という考え方で分類されており、最初に開発された第1世代から、現在は第4世代まで存在します。
世代ごとに含有するプロゲステロン(黄体ホルモン)の種類と量が異なり、作用の特徴が少しずつ異なります。
開発世代別の低用量ピル
プロゲステロンの種類 | 該当する薬 | |
---|---|---|
第1世代 | ノルエチンドロン | ・ルナベルLD/ULD※ ・フリウェルLD/ULD(後発品)※ |
第2世代 | レボノルゲストレル | ・トリキュラー ・アンジュ ・ラベルフィーユ(後発品) ・ジェミーナ※ |
第3世代 | デソゲストレル | ・マーベロン ・ファボワール(後発品) |
第4世代 | ドロスピレノン | ・ヤーズ※ ・ドロエチ(後発品)※ ・ヤーズフレックス※ |
※避妊目的の処方は不可。LD(Low Dose) = 低用量、ULD(Ultra Low Dose) = 超低用量
世代によってホルモンの作用や副作用の特徴が少しずつ異なるため、低用量ピルが体に合わない場合には薬を変更することが可能です。
世代別の低用量ピルにおける主な特徴
第1世代 | 生理痛緩和 |
---|---|
第2世代 | 不正出血が起きにくい |
第3世代 |
生理周期が安定しやすい ニキビや肌荒れの改善 |
第4世代 |
月経困難症の改善 むくみにくい |
現在、低用量ピルの主流となるのは第2世代、第3世代です。
アンジュ、トリキュラー、マーベロンと、各薬のジェネリック医薬品(ラベルフィーユ、ファボワール)を取り扱っているクリニックが多く、特別な希望がなければこのなかから処方されることが多いです。
第4世代の薬としては超低用量ピルが多く開発されましたが、ピルとしての歴史はまだ浅いため、実際に避妊効果はあるものの避妊目的の処方は認められていません。
相性(そうせい)による低用量ピルの分類
低用量ピルは、薬の種類によってホルモンの配合バランスが異なります。
2種類のホルモンをすべての錠剤分に一定の量で配合したものを「1相性」、錠剤ごとに配合バランスを変化させ、3段階に分けたものを「3相性」と呼びます。
※現在国内では2相性ピルの取り扱いはありません。
1相性の低用量ピル

実薬21錠のすべてに2種類のホルモンが一定量で含まれています。
PMS改善により有効で、生理周期を調整しやすい特徴があります。
3相性ピルの低用量ピル

実薬21錠に含まれる2種類のホルモンの配合量が3段階で調整されています。
元からあるホルモンの変化に合わせた配合バランスにより、不正出血が起こりにくいのが特徴です。
低用量ピルの21錠タイプと28錠タイプの違い
生理周期の28日間を1サイクルとし、28日間連続で決められた錠剤を飲むサイクルを繰り返します。
低用量ピルには21錠または28錠タイプがあり、21錠のうち7日間は薬を飲まない休薬期間があるタイプと、28錠分毎日飲むタイプのどちらかを選択できます。
21錠タイプ | 28錠タイプ |
---|---|
![]() |
![]() |
7日間の休薬期間中に生理がくる | 7日間の偽薬期間中に生理がくる |
28錠タイプは、28錠のうち7錠は偽薬(プラセボ)がセットになっており、薬の飲み忘れを防止するための措置です。
どちらを選んでも避妊効果や料金に違いはないため、多くの場合は28錠タイプが処方されます。
特別なこだわりがない限りは、習慣づけやすい28錠タイプのほうがおすすめです。
低用量ピルの種類はとても多いが覚えなくても問題ない
低用量ピルの種類は非常に多いですが、種類や特徴をすべて覚える必要はありません。
ジェネリック医薬品を含め、どの低用量ピルを選んでも避妊効果に違いはないためです。
クリニックでは医師が診察し患者に適した低用量ピルを処方するため、最初から薬を決めておかなくても大丈夫です。
より改善したい症状がある場合や、過去に体質と合わない低用量ピルを飲んでいた場合に薬の種類を相談すると良いです。
診察時には「生理不順に困っている」「生理痛が重くて苦痛」など、今抱えている悩みを素直に伝えることで、適した低用量ピルを提案してくれます。
1ヶ月にかかる低用量ピルの料金目安と保険適用の条件
低用量ピルには毎月およそ2,000~3,000円の出費が発生していきます。
はじめてクリニックで低用量ピルを購入する場合、薬の入手までに必要な費用は以下の通りです。
低用量ピルの費用相場の目安
オンラインクリニック | 婦人科・病院 | |
---|---|---|
保険適用の条件 |
基本は保険適用なし ※保険医療対応クリニックの場合は適用 月経困難症や子宮内膜症の治療は保険適用(3割負担) ※避妊目的の場合は保険適用なし |
|
薬代(月) | 2,000~3,000円 |
保険医療:800~2,500円 自費診療:2,500~3,000円 |
薬の配送料 | 500~800円 | なし |
初診料 | 0~1,500円 |
保険医療:800~1,000円 自費診療:2,000~3,800円 ※時間外診療は追加料金発生の可能性あり |
再診料 | 500~1,000円 |
保険医療:300~500円 自費診療:500~1,000円 ※時間外診療は追加料金発生の可能性あり |
検査費用 | なし |
1つの検査あたり 保険医療:1,500~2,000円 自費診療:5,000~6,000円 |
避妊目的の低用量ピルはどこで診療しても料金は変わらない

妊娠は病気や疾患ではないため、どこで低用量ピルを処方して避妊が目的の場合は自由診療となるため、保険適用にならず全額自費での支払いとなります。
低用量ピルはどこで診療しても、避妊目的の場合は料金の目安に違いはありません。どこで診療しても共通で必ず必要になる費用は、低用量ピル1シートずつの代金です。
オンライン診療の場合は自宅に薬を郵送する際に、別途配送料が必要となります。
薬代以外の初診料・再診料は、クリニックによっては薬代に含まれていることもあります。薬代を含めて、月に3,000円程度をみておけば良いでしょう。
そこへ診療代や検査代などに細かな諸費用が加わり、支払いの総額がクリニックによって異なります。
注意すべきなのは、「保険適用が必ずしも安くなるわけではない」という点です。
診察料 + 低用量ピルの平均費用 | |
---|---|
オンラインクリニック | 保険適用なし:4,500円程度 |
婦人科や病院 |
保険適用あり:3,500円程度 保険適用なし:5,000~10,000円程度(検査内容による) |
保険適用の低用量ピルは確かに安いが検査代は必要となる
月経困難症や子宮内膜症の治療が必要と診断された場合は、低用量ピルのLEP製剤の処方対象となり、保健が適用されます。
保険医療の対象になると支払額は3割負担になり、自由診療よりも1,000~1,500円ほど負担額が減ります。
しかし、保険が適用されるためには低用量ピルの薬代以外に内診や血液検査、超音波検査などの検査費用が別途必要になるケースが多いです。
さらに、婦人科や病院では時間外や休日の診療になると診療代が別途加算されることがあり、保険適用されても1度の診療で支払い額が1万円を超えるケースもあります。
避妊目的の低用量ピルはオンライン診療ができるクリニックが安く済む
できる限り料金を抑えたいのであれば、避妊目的の方はオンライン診療を、生理や子宮の状態に不安がある方は婦人科や病院での診療を選ぶのが望ましいです。
ピルのオンライン診療の際に決めておくべき内容や、実際の処方までの流れは以下の記事にまとめています。
損をしない低用量ピルの購入先クリニックの選び方
低用量ピルを処方できるクリニックや診療サービスは、オンライン診療を含めて全国に多数あります。
しかし、いざ診療をしてみると「低用量ピルが体に合わないが他の薬に変更できない」ケースや、「支払い金額が高く続ける余裕がなくなった」というケースもあります。
最初のクリニック選びに失敗すると、その後クリニックを変更するたびに初診料がかかり、予約・問診・診療をはじめから行う手間も発生してしまいます。
低用量ピルでしっかりと避妊効果を得るために、継続して飲み続けることが必須です。
低用量ピルの購入先を選ぶポイントとして、以下の3点を抑えたクリニックを選びましょう。
-
1.第2世代または第3世代の低用量ピルの取り扱い種類が多いこと
-
2.定期便とまとめ買いが利用できて年間の支払い総額がお得なこと
-
3.薬代以外の諸費用が抑えられること
薬の成分はどこで購入しても変わりませんが、クリニックによって取り扱う低用量ピルの種類が異なります。
改良されてより副作用を低減させた第2世代~第3世代の低用量ピルは、不正出血が少ない、生理周期を安定させやすい、ニキビなどの肌荒れの軽減効果に期待できるなどメリットが多い薬です。
そのため、これら5種類の低用量ピルを取り扱っているクリニックがおすすめです。
第2世代 | アンジュ、トリキュラー、ラベルフィーユ(トリキュラーのジェネリック医薬品) |
---|---|
第3世代 | マーベロン、ファボワール(マーベロンのジェネリック医薬品) |
クリニックによっては1~2種類しか低用量ピルを取り扱っていないこともあります。
途中で体に合わなくなった場合でも、すぐに別の薬に変更できるよう、低用量ピルの種類をより多く取り扱っているクリニックのほうが継続しやすいと言えます。
低用量ピルは28日間分(28錠)を1シートと数え、1年間で約12シート~13シート分を服用していきます。
低用量ピルは飲み忘れると避妊効果を保てないため、1シート目が飲み終わりそうなタイミングで、次のシートを用意しておかなければなりません。
その都度購入手続きをするよりも定期便にしておくと、買い忘れることなく次のシートが自動的に届きます。
同時に数ヶ月分をまとめて購入すると送料の負担額が減るため、低用量ピルは最低3シート以上のまとめ買い+定期購入をおすすめします。

まとめて購入した特典によって薬代が割引になるクリニックを選べば、支払う総額が安くなりさらにお得です。
単純に1シート分の料金で選ぶのではなく、継続したときにコストを抑えられるクリニックを選択してください。
低用量ピルの薬代が安いと感じたクリニックでも、診察料や配送料が高い場合があります。
一括購入ができないオンラインクリニックを選んでしまった場合、購入のたびに配送料が必要となり、年間ではおよそ配送料だけで6,000円の負担に。
もしも半年間に1回診察した場合は、年間で3,000円程度の出費です。
合計すると、低用量ピル以外の諸費用だけで1万円程度も支払うことになってしまいます。

薬代にくわえて、診察料、配送料、その他の費用が必要ないクリニックを選べば、出費を抑えることができます。
低用量ピルは毎日継続して飲み続けなければ効果が得られないため、できる限り費用を抑えながら続けられるクリニックを選びましょう。
継続しやすい低用量ピルを選ぶためのクリニック料金比較
低用量ピルの処方が可能なクリニック一覧から、より継続しやすいクリニックを見つけましょう。
以下の表は、第2世代~第3世代の低用量ピルの取り扱いがあるオンライン診療のクリニック一覧です。
支払い総額や諸費用がお得なクリニック選びに役立ちます。
オンライン診療ができるクリニックの低用量ピル料金一覧
単品購入時の薬代 | 定期便利幼児の薬代 | 薬以外の諸費用 | 処方できる低用量ビル | |
---|---|---|---|---|
スマルナ | 2,980円 | 1シート:2,380円 12シート:28,560円 初回割引あり |
初診料:無料 再診料:無料 配送料:無料 |
低用量ピル 超低用量ピル 各5種類取り扱い |
メデリピル | 2,750円 |
1シート:2,750円 12シート:33,000円 ※まとめて購入は送料無料 |
初診料:無料 再診料:無料 配送料:550円 |
シンフェーズ トリキュラー ラベルフィーユ アンジュ マーベロン ファボワール 超低用量ピルあり |
エニピル | 2,563円 |
1シート:2,563円 12シート:30,756円 |
初診料:無料 再診料:無料 配送料:550円 システム手数料:2,200円 |
シンフェーズ トリキュラー ラベルフィーユ アンジュ マーベロン ファボワール 超低用量ピルあり ※ルナベルLDは現在停止中 |
クリニックフォア | 3,278円 ※2ヶ月分から処方 |
1シート:2,255円 12シート:27,050円 |
初診料:1,650円 再診料:無料 配送料:550円 |
トリキュラー ラベルフィーユ アンジュ マーベロン ファボワール 超低用量ピルあり ※対面診療はトリキュラー、マーベロンのみ取扱 |
ピルマル | 2,641円 |
1シート:1,946円 12シート:23,352円 ※初回無料 |
初診料:無料 再診料:無料 配送料:550円 |
シンフェーズ トリキュラー ラベルフィーユ アンジュ マーベロン 超低用量ピルあり |
マイピル | 2,959円 |
1シート:2,959円 12シート:35,508円 ※会員ランクにより割引率変動 |
初診料:1,650円 再診料:無料 配送料:550円 |
シンフェーズ トリキュラー ラベルフィーユ アンジュ マーベロン ファボワール |
ルナルナおくすり便 | 2,937円 |
1シート:2,937円 13シート:35,244円 ※13シート定期から受付 |
初診料:1,500円 再診料:無料 配送料:0円 |
トリキュラー ラベルフィーユ アンジュ マーベロン ファボワール |
ウープスウーム | 3,025円 |
1シート:2,585円 12シート:31,020円 |
初診料:無料 再診料:無料 配送料:500円 |
シンフェーズ トリキュラー ラベルフィーユ アンジュ マーベロン 超低用量ピルあり |
ピルユー | 2,970円~ |
1シート:2,673円 12シート:32,076円 ※マーベロン・トリキュラー定期便3ヶ月分を1年間購入した場合 |
初診料:1,650円 再診料:無料 配送料:無料 ※単品購入は再診料1,650円、送料550円 |
トリキュラー マーベロン アンジュ ファボワール 超低用量ピルあり |
エミシアクリニック | 4,125円 |
1シート:3,875円 12シート:46,500円 |
初診料:無料 再診料:無料 配送料:750円 |
ヤスミン トリキュラー マーベロン 超低用量ピルあり |
おうちでクリニック | 2,783円 |
1シート:2,783円 12シート:33,396円 |
初診料:1,650円 再診料:1,650円 配送料:550円 |
シンフェーズ トリキュラー ラベルフィーユ アンジュ マーベロン ファボワール 超低用量ピルあり |
少しでも低用量ピルの費用を抑えたい方は、数ヶ月分をまとめて購入することで送料が節約でき、かつ割引のあるクリニックを選ぶこと。
診察代や送料、その他の諸費用が必要なクリニックを選ぶと、年間の総額が6,000円~1万円程度負担額が増えてしまいます。
これから低用量ピルを購入する際には、まとめて購入した際の割引が安くなるクリニックを選び、かつ諸費用が抑えられるかどうかを確認してください。
いつから避妊できる?低用量ピルを飲み始めるタイミング
低用量ピルの避妊効果を最短で得られる日は、次の生理が始まった日~1週間以内と考えておきましょう。
1錠目を飲み始めるタイミングは、次の生理がくる日を待つことになります。
生理が終了したばかりの方は、次の生理までの期間は引き続き自主的な避妊が必要です。
低用量ピルにはDay1スタートとサンデースタートの2通りあり、避妊効果の出るタイミングと生理がくるタイミングが異なります。
Day1スタート | サンデースタート | |
---|---|---|
向いている人 | 生理予定日が近く、かつ最短で避妊効果がほしい方 | 週末に生理が重い1~3日目がぶつかるのを避けたい方 |
飲み始める日 | 次の生理が始まった初日 | 生理開始日の最初の日曜日から飲み始める |
避妊効果が出る日 | 飲み始めた日から | 飲み始めた7日目から |
週末に生理を避けられることや生理がくる曜日が固定されるメリットから、サンデースタートが好まれる傾向にありますが、どちらを選んでも避妊効果に違いはありません。
任意の日に生理日がくるように調整したい方は、月経移動ピルについての解説記事を参考にしてください。
低用量ピルを飲み始めても、将来妊娠しづらい体質に変わることはありません。
低用量ピルを中止した後はおよそ1~3ヶ月程度で排卵の周期が元に戻り、再び妊娠できる状態になります。
生理不順だった方は低用量ピルによって日ごとにホルモンが安定していき、徐々に「28日間で1サイクル」の生理周期へ整っていきます。
同時に排卵のタイミングが安定していくため、低用量ピルが妊娠のサポートにつながる可能性もあります。

低用量ピルに不妊治療の効果があるわけではありません。
あくまでも服用の目的は避妊ということを忘れないでください。
妊娠したい日が来たら、医師へ相談したうえで低用量ピルの服用を中止しましょう。
避妊用の低用量ピルは、いつでも自分の意志で中止することができます。
低用量ピルを飲み忘れたら避妊効果はいつ消える?

低用量ピルをうっかり飲み忘れてしまったとしても、すぐに効果がなくなり妊娠するわけではありません。
最後に低用量ピルを飲んだときから48時間(2日間)以内は、避妊効果が維持されています。
気付いた時点で1錠飲み、続けていつもの時間に2錠目を飲めば、問題なく効果を継続できます。
飲み忘れから48時間以上経つと排卵が再開し、避妊効果が低下または消失する可能性が高くなります。
48時間過ぎてしまった場合は、出血を待ってから服用を再開します。
Point
- 服用開始後、7日間連続で服用しなければ避妊効果はない
- 低用量ピルは1日に2錠までしか飲めない
- 偽薬(プラセボ)は飲み忘れても問題ない
低用量ピルは毎日飲む時間帯を一定にする必要はありますが、2~3時間のズレであれば問題はありません。
ですが、慣れるまでは毎日アラームを設定する、自分なりに飲み忘れない時間帯(就寝前や起床直後など)にするなど、同じ時間帯に飲み続ける工夫で習慣化することが継続のポイントです。
低用量ピルの飲み忘れのボーダーラインは48時間です。
もしも低用量ピルを飲み忘れてしまった期間に性交渉をした場合は、避妊できていない可能性が高いため、アフターピルの服用も検討しましょう。
低用量ピルを飲み始めたら膣内射精しても大丈夫?
低用量ピルを飲んでいたとしても、当人同士が妊娠を希望しない限りはコンドームの着用が必要です。
女性側が低用量ピルを飲み忘れている可能性や、嘔吐して成分が流れてしまう可能性、ホルモンバランスが乱れて排卵が行われる可能性がゼロではないためです。
加えて、低用量ピルだけでは性感染症のリスクを防止することができません。
低用量ピルとコンドームを使用した性交渉の妊娠確率
避妊効果に関しては、正しく低用量ピルを使用した場合の妊娠確率は0.3%、多少の飲み忘れや飲む時間帯のズレが多少あった一般的な使用で9%というデータがあります。
低用量ピルを飲まずにコンドームのみで避妊している場合、正しい使用方法での妊娠確率は2%ですが、一般的な使用では18%と一気に妊娠確率が高くなります。

コンドームの使用に失敗するケース(男性側)
- 射精前後にはコンドームを着用していなかった
- 性交渉中にコンドームが外れてしまった
- コンドームの穴や破損に気づかず膣内射精した
- 手や指に精液またはカウパー腺液がついたまま膣に触れた
低用量ピルの使用に失敗するケース(女性側)
- 低用量ピルを飲み忘れていた
- 低用量ピルを飲む時間帯が大幅にズレていた
- 低用量ピルを飲んでいたが嘔吐してしまった
- 適切な用量を守っていなかった
万が一このようなことが起きていた場合は、低用量ピルやコンドームを使用しても妊娠する可能性が上がります。
性感染症(性病)は低用量ピルでは防げない
性行為(※)を介して感染する性感染症は、低用量ピルでは防止できません。
※性行為とは、通常の性交渉(性器の挿入によるセックス)だけではなく、口内性交(オーラルセックス)や肛門性交(アナルセックス)を含みます。
以下は、近年でも感染する可能性がある性感染症の一例です。
性行為によって感染する性感染症例
- 梅毒
- HIV感染(ヒト免疫不全ウイルス感染)
- 肝炎(A型肝炎、B型肝炎)
- 性器クラミジア感染症
- 尖圭(せんけい)コンジローマ
- 淋菌感染症
- 性器ヘルペスウイルス感染症
- 性器カンジダ症
- トリコモナス症
- 毛じらみ症
- 疥癬(かいせん)
特に梅毒、性器クラミジア感染症、性器ヘルペスウイルス感染症、尖圭コンジローマ、淋病感染症の患者数は、20~30代の男女を中心に近年増加傾向にあるため注意が必要です。
性感染症だけではなく、子宮内膜症の主な原因は性器から感染するウイルスによるものです。
コンドームを使用しない性交渉は様々な感染症を招くリスクがあるため、妊娠を希望しない期間は低用量ピルを飲んでいてもコンドームの着用を心がけましょう。
もしも性交渉相手から膣内射精や望まない性行為を強要されそうになったら、はっきりと「NO」を伝えること。
特に性感染症は増加傾向にあり、コンドームを性感染症のアイテムと捉えていない方もいます。
両者の合意がない限り、相手が誰であってもコンドームは性交渉の必須アイテムです。
はじめての低用量ピルはすぐに相談できる環境が大切
これからはじめての低用量ピルを考えている場合は、飲み方の疑問やトラブルの対応がすばやくできる環境があるとより安心です。
低用量ピルは飲み方や服用中の注意点が多く、薬の種類も豊富な避妊薬です。
服用前には医師からの説明事項をしっかりと理解する必要があります。
服用を開始したあとにも、「これってどうなの?」と疑問が浮かんだとき、何かトラブルがあったときにすぐ相談できる窓口を見つけておきましょう。
低用量ピルを処方するだけではなく、ぜひ服用中のサポート体制が整っているクリニックを選択してください。